8.花粉症のケア【腸内環境を整える】
前回の7.の記事から引き続き、花粉症のケアについてです。
予防とケアを行う上で大切なことは下記の3つでした♪
①花粉を体内に入れない。マスクやメガネ、うがいなどが有効。
②体に溜め込んだ毒をデトックスする。デトックス効果のある食材やハーブ、解毒、浄化作用のあるアロマなどを利用。
③免疫力を高める。腸内環境を整えること、自律神経を整えることが鍵。
今回は③について、まずは③-1『腸内環境を整える』です。
腸内環境が整うと自律神経のバランスがよくなり、免疫力も高まると言われています。健康な体を手に入れるために「腸活」は有効な手段です。
腸の状態が良好であれば質の良い血液が全身に行き渡りますが、反対に腸内環境が悪いと、排出されなかった毒素が門脈という血流に乗って肝臓、心臓へと進み、最終的には全身に回って、健康面に悪影響を及ぼします。
腸内環境を整えるために大切なのは、なんといっても正しい排便。たまった有毒物質を再吸収しないためにも、腸活の一番の鍵は便秘解消と心得ましょう。
公益社団法人日本アロマ環境協会機関誌『AEAJ』No.85(2017年12月25日発行)の特集「免疫力を整える『腸活』のすすめ」より
体の中のエネルギー代謝は、消化、吸収、代謝、排泄のプロセスがありますが、最終的な過程である排泄の主なルートは、尿、便、汗、呼気の4つです。
いくら体に良いものを入れても、体の中で澱んでいてはいけませんね。滞りなく循環している状態が大切です。「入れたら出す!」です。
それぞれのルートで老廃物を溜めずに出して、キレイな体でいたいですね。
便秘解消、腸内環境を整えるためのポイントをまとめてみました!
ポイントその1【食事をバランスよくきちんと摂る。不溶性と水溶性の2種類の食物繊維を摂る。乳酸菌、酵素も意識して摂る。】
不溶性食物繊維は便のかさを増やすことで腸を刺激し、排便を促します。
水溶性食物繊維は便の水分を増やして軟らかくします。水溶性食物繊維は不溶性に比べ含有量が低く摂りにくいのが特徴です。お通じがよくならない場合は、水分をたっぷり摂ります。
乳酸菌は、乳酸や酢酸を産生し、腸の蠕動運動を促します。
酵素は、腸内環境を整えるために必要な善玉菌を作るのに必要なものです。
*腸内環境を整える食品*
【玄米】 不溶性食物繊維を1.2g/100g含みます。
ほぼ毎食いただくご飯ですから、ここに食物繊維をプラスできると、摂取できる量が違ってきますよね!いつも白米を食べている方には、玄米を3分の1ぐらいから混ぜて炊くのもおすすめです。
【切干大根】 不溶性食物繊維を20g/100g含みます。
乾物ですから保存、常備できて便利です。私の腸内環境は、切干大根によって支えられていると実感しています!
【海藻】 海草類特有のぬめりは、水溶性食物繊維です。
わかめ、あおさ、のり、とろろこんぶ、寒天、ところてん、とバリエーション豊富で嬉しいです。日本人のほとんどは多くの西洋人が持っていない海藻を消化する菌を腸内に持っている、つまり日本人の体質に合うと言えますから、ぜひ積極的に利用したいですね!
【味噌、醤油、ぬか漬け、塩麴、甘酒、納豆などの発酵食品】から乳酸菌、酵素を摂ることも心がけます。
こうして見ると、特別なものは食べなくても、毎日の食卓に「玄米ごはん、味噌汁、ぬか漬け」の基本セットがあれば、大丈夫な気がします♡
*腸内環境を整えるハーブ*
【ダンディライオン】【ローズヒップ】【ハイビスカス】【エビスグサ】には緩下作用があります。【センナ】には蠕動運動促進作用があります。
私は、ダンディライオン、ローズヒップ、ハイビスカスのブレンドティーを愛飲しています。
また、皆さんは「リーキーガット症候群」という言葉をご存知ですか。 アレルギーと腸の関係を考えるうえで、知っておきたい内容です。
リーキーとは英語で「液体などが漏れる」という意味を持つ動詞リーク(Leak)の形容詞。よく『情報をリークする』といった表現でも耳にします。リーキーとは漏れている状態。腸は英語でガット(Gut)。つまり”リーキーガット”は”腸の粘膜に穴が空き、異物(菌・ウイルス・たんぱく質)が血中に漏れだす状態にある腸”のことを指します。日本語では「腸管壁浸漏(ちょうかんへきしんろう)」といいます。
(サンスターホームページ健康道場「腸のおもしろ話」より)
リーキーガット症候群についての詳細はこちらのリンク先をご参照ください。
「できるだけ腸を荒らす炎症物質を避け、その一方で傷ついた腸粘膜の修復に必要な栄養・酵素・菌・繊維・油を入れてあげる、良く噛む、毎日の便通を心がける、ストレスを減らす」ことが大切なようです。こちらも合わせて取り組んでいきたいですね。
ポイントその2【規則正しい生活を送り、朝日を浴びて体内時計をしっかりリセットする】
便秘を改善する大切なポイントのひとつに、自律神経を整えることがあります。体内時計の乱れが続くと、自律神経のバランスを崩します。
腸の蠕動運動を促すためには0時までに眠っているのが理想的です。
夜は、温かいお風呂にお好きな香りで癒しを、寝る前にもリラックスできる香りをディフューズしたりトリートメントしたりすると、心地よい眠りにつけそうです。
朝は、すっきり、シャキッとした香りで、元気をもらってくださいね。
ポイントその3【適度な運動をする】
健康な腸を保つためには、適度な運動が欠かせません。普段から意識して体を揺すったり、ねじったりするのも効果的なんだそうです。
腸は外部から適切な刺激を与えることで、滞っていた蠕動運動が回復する器官でもあります。
腸の働きを助ける香りで、腸の四隅をもみほぐすマッサージをするとよさそうです。
ポイントその4【上手にリラックスする】
腸は精神面の影響を受けやすい器官です。ストレスを解消し、自律神経の副交感神経を優位にすることが大切です。
香りの分子は大脳辺縁系に直接入るので、感情や気分に大きく働きかけます。
香りを感じるメカニズムについては、過去の記事をご参照ください。
深い香り、甘い香り、温かい香り、清々しい香り、、ご自分が必要としている香り、お好きな香りを選んで癒されてみてください。
盛りだくさんになりましたが、いかがでしたでしょうか。
腸のことを考えても、大切なのはやはり、食事、運動、休息の3つの柱。行き着くところはここですね。
ご自分の毎日に取り入れられそうなものを見つけて、ぜひやってみてくださいね!
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