41.シアバターしっとりクリームづくり
袋を開けると、カカオのように甘く美味しそうな香り。
バターのような白さのかたまりにナイフを入れる。
意外とサクッとした感触。
手に取るとふわーと溶けていく。
この上質なシアバターを入手して以来、ボディクリーム、ハンドクリーム、フェイスクリーム、はたまた子どものアトピー用のクリームと、クリームづくりを楽しんでいます。
今回のレシピでつくったクリームは、このシアバター以外にも植物の恵みたっぷりで、しっとり、贅沢な使い心地になっています。
クリームづくりの基本は、植物オイルと蜜蝋(ミツロウ)。
植物オイルとは、オリーブオイル、アーモンドオイル、ココナツオイルなどのこと。
蜜蝋とは、ミツバチの巣から採取されるロウのこと。
蜜蝋キャンドルや蜜蝋クレヨン、蜜蝋ラップなどに使われています。
ここに油脂や水分を加えたり、植物オイルの種類を変えたりすることで、自分に必要な効能、好みのテクスチャーや香りなど、最適なものにアレンジしていきます。
今回のレシピで特筆すべき材料が、カレンデュラオイルとシアバターの2つ。
カレンデュラは「太陽のハーブ」と言われ、あざやかなオレンジ色で、マリーゴールドによく似た元気いっぱいで可愛いお花です。
お花を植物油に浸けてその脂溶性成分を抽出したオイルが、カレンデュラオイルです。
作用 皮膚や粘膜の修復、消炎、抗菌
適応 創傷、皮膚炎
カレンデュラは古くから皮膚や粘膜の損傷に用いられ、カレンデュラオイルで作った軟膏は外傷や皮膚のトラブルに幅広く用いられることから万能軟膏の名で知られています。
日焼け、赤ちゃんのおむつかぶれなどの皮膚トラブルや、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などにも使われてきました。
- シアバター
西アフリカを中心としたサヘル地域に自生するシアバターノキ(Vitellaria paradoxa)の種子から採取される植物性油脂です。
主要脂肪酸 オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)、ステアリン酸(飽和脂肪酸)
作用 保湿、抗酸化、抗炎症、皮膚軟化作用
適応 創傷、火傷、日焼け予防
シアバターはとても貴重です。
シアバターノキは成長が遅く、最初に実をつけるまで約15-25年以上かかります。
近年、そのすぐれた効能から、化粧品業界で注目を浴びるようになってきています。
現地では食用やスキンケア・ヘアケア剤として、赤ちゃんのマッサージや筋肉痛のケアなどに使用されています。
古代エジプトのクレオパトラは、美容や健康のためにこのカレンデュラもシアバターも使用していたそうです。
さすが女王はいいもの使ってる…!
ここに精油の作用もプラスされて、素晴らしいシナジー効果が期待できます。
毎日の手洗い、消毒で荒れた手は、こまめにクリームで保湿。
「私」も優しくいたわってあげましょう。
aroma care work
「自然とアロマとハーブと栄養」がテーマ。
「こころ」と「からだ」の健康と美のために、care & workをお役立てください。
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