17.なぜ精油を希釈して使用するのか

なぜ精油を希釈して使用するのか。

高価な精油の使用量を最小限に抑えるため?そのままだと刺激が強いため?体の広い範囲に塗り広げるため?と色々考えられます。

 

第一には、安全のためです。

新鮮な原料植物を蒸留すると、一般に原料とその重量比でその1%ないし2%の精油が得られます。原料植物から蒸留されると、100倍以上も濃縮されます。

そのままでは刺激が強いため、希釈して濃度を下げて使用します。

 

当サロンでは、お顔は特に皮膚(角質層)が薄いので0.5%、フルボディトリートメントでは塗布する範囲が広いため1%に希釈して使用しています。これはAEAJの基準に準じています。

肌質、アレルギーの有無、体調などによってはそれ以下にすることもあります。

反対に、局所的に使用するロールオンなどは、それよりも高濃度です。

各協会やメーカーの考え方によって、塗布する際の精油希釈濃度の基準は異なります。いずれも、安全性と有用性の両面を考慮して決められています。

 

小さい分子の精油は希釈しなければ速いスピードで吸収されます。希釈することで吸収スピードをコントロールして、ゆっくりと肌に吸収されるようにし、アレルギーなどの反応が生じるのを回避します。

しかし、希釈したから必ず安全ということはなく、初めて使う精油やキャリアオイルは、使用前にパッチテストを行い、少量から試します

 

第二に、精油の作用を、塗布したところに局所的にとどめるという意味があります。

虫刺されや傷の消毒として、スキンケアや肩こりに使用する場合、精油の作用を期待する範囲は全身ではなく各部位です。

目的の範囲に限定して精油の成分をとどめるという使い方ができます。

 

第三に、効率性です。

希釈すれば、より少ない量の精油で、より大きなメリットを得ることができます。精油は世界中の原料植物を集めて、ほんの少量ずつ得られる希少なものです。大切に使うと、地球資源の節約に繋げることができます。もちろんお財布にも優しいと嬉しいですよね!

 

精油には「化粧用油」と表記されていて「原液塗布」ができるものもありますが、これは必ず原液で使用しなければならないという意味ではありません。最初は希釈して少量から使用すると、間違いないですね。

慣れてきたら、目的によっては、使用する部位、頻度、体調などに注意しながら、濃度を上げる、原液で使ってみるという風に、段階を踏むといいと思います。

パッチテストも忘れずに。

 

安全に使用して、精油の有用性を最大限に活かしましょう♡

 

aroma care work

「自然とアロマとハーブと栄養」がテーマ。
「こころ」と「からだ」の健康と美のために、care & workをお役立てください。

場所:福岡市南区大野城市
講師・セラピスト:きのしたちなつ

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