9.花粉症のケア【自律神経を整える】
6.7.8.の記事から続いている、花粉症のケアについてです。
予防とケアを行う上で大切なことは下記の3つでした♪
①花粉を体内に入れない。マスクやメガネ、うがいなどが有効。
②体に溜め込んだ毒をデトックスする。デトックス効果のある食材やハーブ、解毒、浄化作用のあるアロマなどを利用。
③免疫力を高める。腸内環境を整えること、自律神経を整えることが鍵。
今回は、③-2『自律神経を整える』についてです。
花粉症のケアに限らず、自律神経を整えることは、免疫系、内分泌系と連動し、ホメオスタシスを整え、心と体を健康に保つためにとても大切です。
健康づくりのために、ぜひご一読くださいね。
自律神経とは、意志とは無関係に働く内臓器官を支配する神経系です。心臓・胃・腸・肝臓・膀胱などの臓器や、汗腺・内分泌腺・唾液腺などの分泌腺の活動を調整します。互いに拮抗(きっこう)して作用する交感神経と副交感神経の二神経系からなります。
新潟大学大学院医歯学総合研究所名誉教授、日本自律神経病研究会の終身名誉理事長、故安保徹先生は、免疫学の第一線でご活躍され、数多くの著書があります。免疫力を高めるために自律神経の働きが大切だと主張されました。
活動すれば疲れを感じるのは誰でも一緒です。「疲れない体」とは 、「疲れをためない体」「疲れてもすぐに回復する体」のことです。疲れを取り、病気を防ぐカギは、呼吸や心臓を動かす生命活動の神経「自律神経」です。
仕事で無理が続いたり、ラクな生活が続いたりすると、自律神経が乱れ、免疫力が低下し 、疲労物質を処理することができなくなり、肩こりや腰痛、冷え、アレルギー症状などに。さらに進行すると慢性病やがんなどの大病につながるため、自律神経を整えることが重要なのです。
順天堂大学医学部教授で、自律神経研究の第一人者である、小林弘幸先生は、自律神経のバランスを意識的にコントロールすることで、心身のパワーを最大限発揮できると主張されています。小林先生はテレビによく出演されているので、ご存知の方も多いと思います。
現代人の多くはストレス過剰で、交感神経が過剰に優位になりがち。その結果、血流が悪くなり、便秘や冷えなどの症状をはじめ、免疫力も低下してしまうのです。
現代人の課題は、副交感神経を下げないこと。交感神経のレベルは生涯を通じてあまり変化しないのに対して、副交感神経は男女ともに加齢に伴い低下します。男性は30歳あたり、女性は40歳を過ぎたあたりで急降下します。心身ともに健康でいるためにも、自律神経の機能を高める方法を知っておくことが大切です。
小林先生が監修されている下記の記事から、ご自分の自律神経バランスをチェックしてみてはいかがでしょうか。
交感神経は、おおむね全身の活動力を高める働きをします。緊張、集中しているとき、頭脳および骨格筋を使っているとき、忙しく活動しているときなどが、交感神経が優位に作用しているときです。肉体的な無理がない人でも、悩みや心配などによる心理的なストレスによって、交感神経が緊張状態になります。交感神経優位の状態が続くと、冷えやこり、胃腸の不調などの体調の変化が現れたり、睡眠や感情に影響を及ぼしたりします。また、特に女性は「寒さ=ストレス」を忘れてはいけません。冬だけでなく、夏の冷房、冷たいものの摂りすぎにも注意が必要です。
副交感神経は、生体内にエネルギーを蓄積する方向で作用します。不安がないとき、休んでいるとき、消化管活動が活発に行われているとき、寝ているときなどに強く働いています。
食べることが消化管活動を誘発しますが、この「飲み食い」が“楽”だということを理解しておくことが重要です。すごく忙しい人は、仕事が終わってもまっすぐに家に帰らず、飲み屋に行きます。それは、激しい交感神経緊張を手っ取り早く癒すためには飲み食いすればいいからです。女性に多いのは、ごちそうを食べてふくよかになりはじめたり、ケーキなどの甘いものをたくさん食べるなど、ストレスをやわらげる独特の行動をとるようになります。しかし、ストレスを飲み食いで解消していると、肥満の世界に入ってしまいます。体が重くなると動かなくなり、楽な方へ楽な方へ流れるのです。すると、ふくよかな体をひ弱な筋肉で支える形になり、疲れやすくなります。筋疲労を起こし、腰痛や膝痛になります。疲れやすい人の精神状態は、無気力の世界で、鬱々としたり、怠い、キレるなどの問題が出てきたりします。
私たちは、能力の限界を超えた生き方をしても破綻しますが、能力を鍛えて発展させたり維持したりしないのも、病気になる流れになります。
【運動】
日中は、交換神経を優位にするために、活発に活動することが大切です。
副交換神経が優位になる生活をしている人は、よく活動をして、ちょっと疲れを感じるくらいでないと、眠りが深くならないでしょう。
近年、運動がうつ病やパニック障害、不眠症の治療および認知症の予防に効果的であるという論文が、多数発表されていて、ストレス解消に有効だと証明されてきています。
ストレスを解消するための運動強度は、少し息があがる程度の中強度が望ましいとされています。ただし、運動が苦手な人や体力に自信がない人が無理をすると、新たなストレスを生みがちです。ウォーキングや深呼吸やストレッチなど体を軽く動かすのもよいと思います。まったく体を動かさないより、少しでも運動をすることがストレス軽減につながります。【ここに呼吸を深くする香りや、代謝upを助けてくれる香りを利用するのがおすすめです♡】
【食事】
食事の内容もさることながら、「バランスよく食べる」、「よく噛んで食べる」、「腹八分(腹七分や腹六分という考えもありますが、食べ過ぎない飲み過ぎないということですね)」、「規則正しく食事をする、遅い時間に食べない」、「楽しく食事する」などの食習慣は、腸内環境を整え自律神経を整えます。
忙しくて調理に時間がかけられなかったり、外食が続いたりしたとき、なんとなくだるい、やる気が起こらないという場合は、食事の内容を見直してみます。
ストレスをやわらげる栄養成分は、ビタミンB群、ビタミンⅭなどのビタミンや、カルシウム、亜鉛などのミネラル、不溶性食物繊維のキトサン、良質のたんぱく質などです。
疲れた時、ついつい甘いものを食べてしまう時には、やさしい甘さのもの、フルーツに切り替えたり、糖代謝に必要な栄養素であるビタミンB群、ミネラルを一緒に摂るのも◎。甘いものを欲するのは、たんぱく質不足だと聞いたことがありますので、意識してみるのもいいと思います。【食欲抑制作用のある香りを利用するのもおすすめですよ♡】
【休養】
休養というと、体を休めることと思いがちですが、肉体だけでなく心の休養も必要です。
体の休養には、なんといっても質のよい睡眠が欠かせません。頑張っている人ほど、休息時間もたっぷり必要です。現代人は、睡眠不足の恐ろしさについての意識がとても甘いと言われています。
自律神経と免疫の観点から見れば、睡眠時間を削るのは、体にとって非常に恐ろしいことです 。 睡眠不足は、ボディーブローのように、必ず、先々の健康に潜在的なダメージを与えているととらえるべきでしょう。夜更かしや睡眠不足になりがちな生活スタイルは、はっきりと寿命に影響します。
安保徹 疲れない体をつくる免疫力(知的生きかた文庫)より
さて、自律神経を整える方法が盛りだくさんでしたが、いかがでしたでしょうか。ご自分に必要と感じるものがあったでしょうか。お時間があるときに、少しずつ、繰り返して読んでみてください。そして、実践できそうなものがあれば、ぜひやってみてくださいね!
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